シークレットスペース
シークレットスペースは、プライベートブラウジングをサイドバーに組み込んだものです。スペースの一覧に表示され、存在している間は専用のウインドウとタブを持つ普通のスペースと同じように働きますが、その内容がディスクに書き込まれることはありません。セッションはメモリ上にのみ存在し、スペースを閉じると破棄されます。
シークレットスペースを開く
ファイル → 新しいシークレットスペースを選択します。忍者(🥷)のアイコンとシークレットという名前で、サイドバーの一覧にスペースが加わります。複数を同時に開くと、代わりにシークレット1、シークレット2のような番号付きの名前になり、それぞれ閉じるまで自分の番号を保ちます。作成用のキーボードショートカットは用意されていません。
背後のセッションについて、知っておく価値のある点が2つあります。
- すべてのシークレットスペースは、1つのプライベートセッションを共有します。サイドバー上では別々の項目ですが、その裏側はどれも単一のインメモリプロファイルで、どこから開いたかにかかわらず、常にデフォルトプロファイルの上に作られます。あるシークレットスペースでサイトにサインインすると、ほかのシークレットスペースでもそのサイトにサインインした状態になります。2つのセッションを本当に分けておきたい場合は、代わりに別々のプロファイルのスペースを使ってください。
- シークレットウインドウは別のセッションです。従来のファイル → 新しいシークレットウインドウも引き続き存在し、そのセッションがシークレットスペースの共有セッションと混ざることはありません。
外観
シークレットスペースには、常にPhi専用のダークなシークレットテーマが適用されるため、スペースごとのテーマは適用されません。アイコンはほかのスペースと同じように変更できますが、その選択が保たれるのはスペースが存在している間だけです。また、恒久的に設定しておくものが何もないため、シークレットスペースは設定のスペースセクションには表示されません。
プライベートセッションの外に置かれるもの
- 履歴、Cookie、サイトデータはメモリ上にのみ存在し、セッションとともに消えます。
- ブックマークは使えません。シークレットスペースにはブックマークが表示されず、作成もできません。
- 固定タブは表示されません。通常のブラウジングでどの固定タブの範囲を選んでいても、シークレットスペースに固定タブが表示されることも、固定が許可されることもありません。
- AI機能は関与しません。アシスタントのチャットは使えず、サイドバーのメモリボタンも非表示になります。
- 拡張機能は、許可しない限り動きません。プライベートセッションで動作するのは、シークレットでの実行を許可した拡張機能だけです。詳しくは後述します。
- ブラウザデータのインポートはできません。Phiは*「シークレットモードにはブラウザデータをインポートできません。通常のスペースまたはウインドウに切り替えてから、もう一度お試しください。」*と表示して拒否します。
- Time Machineの対象外です。Time Machineバックアップはシークレットスペースを完全に除外しているため、スナップショットを復元してもシークレットスペースがよみがえることはありません。
意図的に残るものが1つだけあります。ダウンロードしたファイルは、通常どおりMacに保存されます。残しておきたくない場合は、自分で削除してください。
URLルールでサイトをシークレットに送る
URLルールを使うと、条件に一致したサイトを自動的にプライベートブラウジングへ振り分けられます。ルールの編集画面のスペース選択には、通常のスペースと並んで汎用のシークレットという送り先が1つ表示されます。個別のシークレットスペースが選択肢に出ることはありません。シークレットスペースは、開いている間しか存在しないためです。ルールが発動すると、Phiはそのページを、今いるシークレットスペース、または開いているもののうち最初のシークレットスペースへ送ります。1つも開いていなければ、新しいシークレットスペースをその場で開きます。
シークレットへの振り分けは一方通行の弁です。ルールはナビゲーションをプライベートセッションへ送り込めますが、逆方向へ送り出されるものは何もありません。シークレットスペースやシークレットウインドウで閲覧している間はURLルールが適用されないため、そこで開いたリンクが通常のスペースへ引き出されることはありません。
リンクを1つだけ手動で送ることもできます。通常のウインドウでリンクを右クリックし、リンクをスペースで開くサブメニューからシークレットスペースを選びます。このサブメニューには、通常のスペースと並んで、開いているシークレットスペースが表示されます。
シークレットスペースでの拡張機能
シークレットスペースのプライベートセッションは、Phiが起動時に使うデフォルトプロファイルの上に作られるため、そこで動作できるのはデフォルトプロファイルの拡張機能だけです。さらに、それぞれの拡張機能について明示的な許可が必要です。これは、Chromiumベースのブラウザに共通のルールです。拡張機能をシークレットで動かすには、次のようにします。
- デフォルトプロファイルのウインドウで、拡張機能メニューから拡張機能を管理を選択するか、アドレスバーに
phi://extensionsと入力します。 - その拡張機能の詳細を開きます。
- シークレット モードでの実行を許可するをオンにします。
このスイッチは拡張機能ごとの設定で、シークレットスペースとシークレットウインドウの両方に適用されます。別のプロファイルにインストールした拡張機能がシークレットスペースに現れることはないため、そこで使いたい場合は、先にデフォルトプロファイルにインストールしてください。許可した拡張機能は、プライベートに閲覧しているサイトを観察できることに注意し、信頼できる拡張機能にだけ許可を与えてください。プライベートセッションの中から新しい拡張機能をインストールすることはできません。
シークレットスペースを閉じる
スペースメニューからシークレットスペースを閉じるを選択するか、そのスペースの最後のタブを閉じます。どちらの場合も、Phiはまず「この操作を行うと、このシークレットスペースも閉じられます。よろしいですか?」と確認し、スペースを閉じると一覧からも取り除かれます。今後確認しないにチェックを入れると、以降この確認を省略できます。
共有のプライベートセッションは、いずれかのシークレットスペースが開いている限り存続します。最後のシークレットスペースのウインドウが閉じるか、Phiが終了すると、メモリ上のセッションはその中身もろとも破棄されます。あとから掃除する手順はありません。そもそも、何ひとつディスクに書かれていないからです。
Phiのほかの機能とのつながり
シークレットスペースは、スペースとプロファイルで説明しているワークスペースモデルの上に成り立っています。分離レイヤーが使い捨てになっているスペース、と考えてください。通常のブラウジングについてPhiが保持するもの、保持しないものはプライバシーとあなたのデータを、ロールバックでプライベートセッションが決して戻らない理由はTime Machineバックアップをご覧ください。